介護の仕事で後輩が覚えが悪いのは自閉スペクトラム症かも!?自閉スペクトラム症を理解する。

ごきげんようさん。介護ブロガーのもりです。

もり

このブログは、専門的になり過ぎず幅広い知識や教養を得て、さまざまな問題を解決・ヒントとして活用していくブログです。

今回は自閉スペクトラム症についてです。

僕は、介護の仕事を10年以上勤めている現役の介護士です。今は事業所の都合で養護老人ホームで支援員として働いています。

もう10年以上勤めていると、教える側に立つことが多くなります。

介護の仕事に入る前から、いろいろとバイトなんかもやっとりましたもんで、教えることに関しては少し自信がありました。

でも何回教えても、その時は

「はい!!」

と返事はするのですが、結果は全くできてないっ!!ってな人がいました。

やる気がないのか? 

舐められているのか?

とも思ったんですが、介護の仕事をしていると、いろんな情報が入ってきますわ。自然と…。

もしかしたら自閉スペクトラム症?

自閉スペクトラム症は発達障害のひとつで、子供の時は親のフォローなどであまり目立たないのですが、大人になり社会に出るといろいろな症状が出てトラブルになるみたいです。

今回は自閉スペクトラム症を理解して、そういう方がおられる時に、仕事で生かせればいいなぁと思い、まとめてみました。

自閉スペクトラム症ってなに?

自閉スペクトラム症とは

・自閉症「1. 対人関係の障害」「2. コミュニケーションの障害」「3. パターン化した興味や活動」の3つの特徴をもつ障害で、生後まもなくから明らかになります。最近では症状が軽い人たちまで含めて、自閉症スペクトラム障害という呼び方もされています。

出典:厚生労働省e-ヘルスネットより抜粋

・アスペルガー症候群は、広い意味での「自閉症」のひとつのタイプです。最初に症例を報告したハンス・アスペルガーというオーストリアの小児科医の名前にちなんでつけられました。アスペルガー症候群は、自閉症の3つの特徴のうち「対人関係の障害」「パターン化した興味や活動」の2つの特徴を有し、コミュニケーションの目立った障害がないとされている障害です。言葉の発達の遅れがないというところが自閉症と違うところです。知的発達に遅れのある人はほとんどいません。

出典:厚生労働省アスペルガー症候群より抜粋

2013年よりアスペルガー症候群と自閉症は統一されましたが、アスペルガー症候群と診断する医師もいます。

もり

スペクトラムとは連続体や曖昧な境界を持ちながら連続していることのようで、イメージでは虹色のように淡く関連性がつながっているような感じです。人によっては特性が強く出たり弱く出たりします。

発達障害とは、生まれつき脳の発達が通常とは異なる性質を持っている状態で、病気とは違います。発達障害にはいくつかタイプがあります。

  • 自閉症+アスペルガー症候群 = 2013年から自閉スペクトラム症(ASD)に統一
  • 注意欠如・多動性障害(ADHD)= 不注意や多動性、衝動性が見られる。
  • 学習障害 = 「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」極端に苦手である状態。複数症状もあり。
  • チック症 = 身体の不随運動が頻繁に起こる
  • 吃音(きつおん) = どもり。言葉がスムーズに話せない

上記の症状が混ざり合い強弱の差で、症状が断定できることが難しいこともあります。

自閉スペクトラム症の特徴

自閉スペクトラム症にはいくつかの特徴があります。

姿勢が特徴的

  • がに股
  • 背骨が歪んでいる。
  • 前のめりになっている。

上に記したことが特に大きく目立つようです。そのほかにも「頬杖」をついたり、「体が傾く」などが見られます。

よく学校の朝礼なんかで直立できなくて落ち着きがなくフラフラしたりした友達いましたよね?

体のバランス感覚(筋肉の低緊張や弱さ)が発達していないために、こういった症状が表面に出ることもあるみたいですよ。

声のトーンが上下・強調の強弱が激しいのも特徴の一つだとされています。これも先ほど述べた体のバランスが未発達によることが原因の一つかもしれません。

体の動きがぎこちない・不器用・前傾姿勢や反り返ったような背中になっているなどは、体のバランス感覚が未発達により姿勢のコントロールを維持できないということにもつながるのかもしれません。

シングルフォーカス特性

注意や興味、関心などに向けられる対象が、1度に1つにしか対応できない。例えば、車の運転で前方を見たり後ろを見たりミラー見たりアクセル踏んだりなどいろいろな動作や周囲を読み取らないといけないなどの情報がたくさん入ってくると疲れてしまう傾向にあります。人には慣れがありますが、症状がある人は時間がかかったりするので、周囲からは時間がかかって怠けている不器用と言われるのかもしれません。

コミュニケーション

  • 会話が一方的。会話のキャッチボールがない。
  • 会話の時に目を見て話してこない。
  • 親しい友人関係がいない。

社会に出ると重要なのはやっぱり人と接してやり取りをすることだと思います。上記に述べたことが強く出る方は当てはまるかもしれません。

でも普通(個人的には普通ってなかなか難しい)の人は、それなりに気をつけて出さないようにしていると思います。

人の心情を理解しにくいことが大きな特徴ではあると思います。

  • 空気やしきたり・暗黙のルールがわからない。気づかない。
  • 会話での冗談や例え話、ジョークがわからない。

空気が読めない人ってのはいますが、普段から話をしてジョークがわからない、暗黙のルールなど気付くことがなく、わざわざ説明をしないといけないなどで、話をしている側も面倒くさくなりお互いにコミュニケーションが図れなくなる事もしばしばあると思います。

もり

会話は、お互いの話を聞いて相槌を打ちながらコミュニケーションをとりますが、一方的に聞いてちゃんでは遠慮したくなりますよね。僕は、もうそういう人なんだとわかって対応するよう心がけています。

「適当に座って」

と言っても理解ができず立っているなど、文脈や、話した内容に含まれた意図などを読み取ることが苦手であるため、仕事を指示しても理解しにくく、結局期待した結果にならずに迷惑をかけてトラブルへと発展していくこともあります。

  • ある業務の説明を伝えているのに、説明の意図を感じることが出来ず全く違うことをしている。
  • 他の人の考えや意図を理解することができていない。
  • 丁寧に話していると思ったら、急に失礼なことを言ってくる。
  • 他のことが気にならないくらい、何かに没頭している。
  • 他の人が気付かない小さな物音に気がつくことがある。
  • 融通がきかない。

相手の身振り手振りや表情を読み取ることが困難で、例えば、うんざりした表情を出しても察してもらえず話を続けていたり、ユーモアや冗談・皮肉や例えを理解することも困難になります。それが、融通がきかないと見られるのも要因の一つかもしれませんね。

  • 興味の対象が独特で違ったところに目がいく。(特殊なものの収集癖が見られる)
  • 相手の顔を見ても、その人が考えていることや感じていることを察知していない。

耳から入ってくる情報より、目から入ってくる情報の方が理解しやすいという事もあります。

  • 何かをするときは一人でやる方がいいと感じる。

自己流で物事を進めたがるので周囲との隔たりが生まれるも周囲の状況に気づかずに、ひとりで作業をしてしまう傾向もあるかもしれません。

上記に当てはまることを踏まえて、相手にイライラせず対応して見るのもいいかも。

こだわり

  • 片付けができていない。(捨てられなくて)
  • 極端に片付ける。(こだわりが強すぎて)
  • 人の話をまともに聞かない。

自閉スペクトラム症での片付けられないは、こだわりが強すぎて捨てられないためであり、片付けられないとは少し意味が変わってきます。

他の人から見たら散らかっているは同じですが、本人によって症状は別という事になります。その逆にこだわりが強すぎて片付けてしまったり、家にものがほとんどないや質素な生活をするなんてのも症状の一つになります。

MEMO
注意欠如・多動性障害(ADHD)での片付けができないは、多動性による買い物をしてしまい、管理(片付ける要領がつかめず)ができずに途方に暮れてしまうことが多い。最近のテレビなどでゴミ屋敷やゴミ部屋が取り上げられていますが、それもこの症状によるものでしょう。

こだわりが強く、自身が正しいと思う傾向があるので、他者からの指示を聞かずに実行することがあります。自身がイメージした以外の事や、成り行きがあると理解に苦しみ納得しないことがあり、逆に興味のあることや気持ちの良い行動パターンには強いこだわりがあることがあります。

  • 人形やタオルケットなどを年少時から持っている。

小さい時から人形やタオルなどを持っているなどで、これらがないと落ち着かなくてパニックになるなどの症状があります。周囲からは異常に見れても、本人には正常の事となるのです。そんな会話が出たら判断基準にしても良いと思いますよ。

繰り返し・いつもと同じ状態への関心

こだわりと関連してくるかもしれませんが、繰り返しやいつもと同じ状態への関心が強い傾向があります。

  • 見通しが立っていないと不安に感じる。
  • 物事がスムーズでないとダメ。
  • 自己流で物事を進める。
  • 融通がきかない。
  • 同じことを繰り返してすることが苦痛ではなさそう。
  • 何かをイメージする時に、簡単にイメージが浮かび上がっている。
  • 車のナンバーや時刻表の数字などの、特に意味のない情報に注目してくる。

見通しが立たないと不安に感じる事もあり、ある特定のルーティーン作業が少しでも狂うと不安に感じパニックになり疲れてしまう。例えば電車が少し遅れると言われたりすると、遅れる事に対してどれぐらいか想像できず不安が増幅しパニックになったりします。

仕事であれば言われた指示に対しても、自分が気になってしまうところがあると作業が止まってしまい、更には指示されていないことにまで気になってしまい、仕事でのトラブルの原因となることもあります。

接し方や対応は?

仕事の中でも、そういった症状の方との接し方は避けては通れないと思います。

自閉スペクトラム症を理解し、うまく接してあげれば自身もいらだちがなく良好な関係が築けると思います。

コミュニケーションや対応

▷目でみる情報の方が伝えやすいので、図や文字・映像や画像で伝えると効果的。口頭指示に頼らないコミュニケーションをする。

▷経験により学ぶという特性があるので、体験させてそれぞれの場面を覚えさせたり、行動のレパートリーを増やしてみる。

▷見通しのあることに関して安心感を持つ特性があるので、安心感を得るために仕事の手順や予定などを明確にして理解させるとスムーズに行くことがあります。

▷こだわりが強い傾向にあるという特性を活かし、こだわりや興味や関心ごとを取り込む。

▷少しの音や灯りへの関心もあるので静かな場所や落ち着いた場所への配慮。

自閉スペクトラム症のメリット

  • 集中力が高い
  • ルーティンワーク(繰り返し作業)
  • 真面目
  • 几帳面
  • 目に見た情報には強い
  • マイペース
  • 感覚の過敏(嗅覚)
  • 特定の分野への強い関心

自閉スペクトラム症のデメリット

  • 変化への対応力が弱い
  • 暗黙のルールやしきたりへの理解がない
  • 計画的に行動してしまう
  • 集団行動が苦手
  • 耳から入る情報や言葉の理解の処理
  • 抽象的や曖昧な表現への理解がない
  • 感覚の過敏さ(嗅覚)
  • 特定の分野への強い関心

居心地の良い職場環境

  • 静かな場所や落ち着いた環境
  • 予想外の起らない、決まった作業や業務
  • 職場の理解度が高いか、理解者がいる
  • 適度に休日や休憩がある
  • 関心のある知識やスキルが活かせる

具体的な仕事は?

  • 事務職
  • 組立業務
  • 製造業でのライン業務や流れ作業
  • 内職
  • 倉庫などの仕分けや陳列作業
  • 研究職
  • 感覚が過敏であることを生かした職種(匂い鑑定士や匂い調合)
  • 調理関連
  • 清掃業務
  • 運送配送業

介護の仕事での接し方や対応

介護の仕事は人相手となりますので、臨機応変にことを運ばないといけない状況が多々ありますよね。

ですので、臨機応変や融通の利かないような作業は不向きとなります。

▷折り紙や塗り絵などの簡単なレクリエーション

▷オムツパット交換などのルーティーンワーク

▷リネン業務

▷シーツ交換

▷その他決まっている業務

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でも介護業界人手不足なので、こんなこと言ってられないという施設も多いのが現状だと思いますけど…。後、夜間のひとりでの業務はトラブルが生じやすい環境なので少し考えた方がいいかもしれませんね。

まとめ

今回は、自閉スペクトラム症について記事にしてきました。

いろいろと調べていくと、自分自身も当てはまることが多いと感じました。

でも何かしらは、みなさんにもあると思いますが極端でなければ問題はないと、僕は思います。

自閉スペクトラム症に該当すると思われる方や該当する方への理解を少しでも学んでおけば、対応に困ることは少しは軽減すると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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